sshコマンドを打つときに.configに設定したホスト名を忘れて躓く方のための補助用のスクリプトです。
Windows Powershell版とLinux bash版それぞれあります。
使い方
コマンド:sshfc [ホスト名の一部]
sshfcとだけ打つとconfigファイルに設定した全ホスト名が表示されます。
sshfc sysのように第一引数をつけて打つとホスト名にsysを含むSSH先が表示されます。続けて番号選択でそのままSSH接続です。
コマンド名は”ssh from config” の頭をとってsshfcとしています。以下使用例になります。
C:\> sshfc sys 1) system 2) test_system 3) dev_system SSHするホストの番号を入力してください。[c]を押すとキャンセルされます。: 3 ssh dev_system hogehoge@192.168.1.100's password: ....
Linux Bash版 インストール方法
以下の要領で、githubからスクリプトをダウンロードしてPATHが通っているフォルダに置いてください
git clone https://github.com/y-toy/linux_sshfc.git chmod +x ./linux_sshfc/sshfc # 以下環境に合わせて実行ください。 mv ./linux_sshfc/sshfc /usr/local/bin/
Windows Powershell版 インストール
以下の要領で、”ユーザフォルダ\bin”をPATHに追加して、githubからファイルをダウンロードします。
New-Item ($HOME + "\bin") -ItemType Directory [System.Environment]::SetEnvironmentVariable("Path", $env:Path + ";%USERPROFILE%\bin", "User") git clone https://github.com/y-toy/windows_sshfc.git cd windows_sshfc Move-Item ./sshfc.ps1 ($HOME + "\bin")
スクリプト自体が実行できない場合は以下コマンドを実行してみてください。スクリプトの実行制限を緩めます。
Set-ExecutionPolicy Unrestricted -scope CurrentUser
上記は確実ですが、上記をやらなくても、githubからダウンロードしたファイルを、空行を入れるなど意味のない編集をメモ帳などでして、BOM付UTF-8で保存すると実行できるようになるはずです。(普通のUTF-8はNGです。メモ帳の[名前を付けて保存]で UTF-8 BOM付きを選択。)
雑記
最近、WindowsのsshクライアントをMicrosoft謹製の「Windows terminal」に変更しました。 「Windows terminal」 自体は秀逸なのですが、以前使用していたsshクライアントと比べ若干使いずらいのが、SSHの接続先の選択方法。なのでツールを作ってカバーした感じです。
作ったツールが思いのほか便利だったので、bash版も作成しサーバに入った後のSSHも同様にできるようにしました。「.configに設定したホスト名なんだっけ?」と考えることが無くなりました。
Powershell のスクリプトを書くのは初めて。こういった作業効率化のちょっとしたコードを書く分には構文に慣れている分、過去のvbscriptで良いかなあという印象です。bashのスクリプトも簡単な数行ものを除けば、めったに書かないのでいつも構文忘れます。
Powershell版は日英つけていますがps1ファイルは配布が難しいので意味ないです。Bash版は面倒なので英語だけです。