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さくらVPS 512MBにCode-serverを入れてみた

ここ数年、個人の開発環境はVS CodeでRemote Developmentを使って開発を行っている。これを最近話題のCode-serverでクラウド化すれば、PCを変えるたびに、ローカルにVS Codeをインストールする手間がなくなる。

ただ、開発環境はさくらインターネットのVPSの一番下の512MBプランなのでcode-serverを入れて重くなるのも嫌だな、となかなか手を付けずにいたが、今回試してみた。

OSや入っている主要プログラムは以下である。

Ubuntu 20.04 / Nginx / OpenLiteSpeed / Postfix / MariaDB / PostgreSQL / SSH / Code server (今回追加)

WEB系はNginxで受けて、裏で動いているOLSやCode-serverにproxyしている。

結論から言うと、この環境でもcode-serverはPHP程度の開発では問題ないレベルで動作している。「ローカルより若干遅いかな」、とか、「見た目が少し違うのでやりにくいな」と最初は感じたが、しばらくすると慣れて全く問題なくなった。

メモリはかなりカツカツで、コンパイルが必要な開発は無理そう。

セキュリティはクライアント認証をNginxに設定し、そこからProxyでCode-serverに繋いでいる。Code-server単体ではpassword設定しかできず若干不安があった。

同じくセキュリティ絡みで言えば、code-serverの起動オプションに[–disable-telemetry]を付けて起動している。これを付けないと、code-serverの開発元に諸処の情報が送付される。code-serverのインストール解説サイトで言及されていることがないため、たいした情報が送られているわけでもないかもしれないが念の為。

ちなみに、Code-serverのインストールに際し、HTTPのフロントエンドもApacheからNginxに変更した。理由はどうしても、ApacheのReverseProxyでCode ServerのWebsocketを通せず、やむなくNginxへの変更となった。軽い軽い言われているNginxだが、私の開発環境でProxyオンリーのフロントエンド利用ではApacheより遅く感じた。あくまで体感だが、1コアで最小限のセッティングにした場合、Apacheに分がありそう。

Apache Proxyで通らなかったCode ServerのWebsocketは「ProxyWebsocketFallbackToProxyHttp」(Apache 2.4.47)や、「ProxyWebsocketIdleTimeout」(Apache 2.5)を使えば動いた気がしたが、 Ubuntu 20.04のApacheのバージョンが2.4.41でそこまで試す気もなくあきらめた。

今回個人の開発環境を変更したが、会社の開発環境もCode server化したくなった。ただ、FreeBSD環境があったり、クローズドな社内ネットワーク内にサーバがあったりするので、保留。