3歳の息子が弱視と診断されて以降、何冊か本を買い、また、ネットを読み漁るなどしいろいろ調べている。乱文となるが、調べたことや知ったことなどを本稿に随時更新していきたい。
眼科医は裸眼視力に興味がない。
これは子供の弱視で調べるまで全く知らなかったのだが、眼科医は裸眼視力にはあまり興味がないのだということだ。通常、眼科医は「矯正視力で1.0が出せれば、眼に異常はない。」と考える。極論、裸眼視力がどんどん悪くなっていても、「矯正視力で1.0」であれば問題ないという結論になる。弱視もそうだが、「矯正しても1.0が出ない、もしくは、出なくなる恐れがある」状況は「病気」であり治療の対象となる。
親としては子供に裸眼で過ごせるようになってほしいと願うのだが、このあたりに眼科医との認識のギャップが出る。このギャップが「裸眼視力が良くなる」系の怪しい商売が諸々出てくる原因にもなっているように思う。
弱視は脳の問題
弱視は、脳が映像を認識できない問題である。乳幼児期に何らかの理由で眼が悪いと、脳の「映像を認識する」という機能が発達できず、いくら眼球から映像を脳に送っても脳は映像を認識できなくなる。この状態になると眼鏡でいくら矯正しても1.0まで見えるようになることはない。
脳の発達の問題なので、治療は脳が発達できる10歳までに限られ、10歳以降に治療しても改善はあまり見込めない。(改善しないわけはないが、劇的な改善は見込めない。)脳の発達が盛んである3歳半までに治療を開始できれば、95%程度は治る病気である。(ただしここで治るというのは、「眼鏡をかけて1.0の視力が出るようになる」なので注意が必要)
遠視性弱視と乱視性弱視
子供の弱視の場合、ほとんどは遠視性の弱視ということだ。子供はもともと遠視として生まれ、眼球の成長とともに遠視が治っていく。ただ、何らかの理由である程度成長しても遠視のままとなることがあり、その場合、弱視と診断される。小学校入学ぐらいまでに治ることが多く、治療後は眼鏡をはずせるようになることが多い。(眼鏡をはずして良い/悪いの判断は眼科医によってばらつきがあるようである。)
うちの子の場合、乱視性の弱視ということで情報があまりない。治療の経緯や知った情報などは本稿や別ページなどで随時記載していきたい。
太陽の光は重要
屋外で遊ぶ時間が長い子のほうが視力が良いという調査結果がある。家の中の電気の明かりは100~500ルクスぐらいだが、太陽の光は直射日光で50万ルクス、日陰でも1万ルクス以上あり、太陽の光の中でものを見ることが子供の視力に強く関わりがあるのではないかと言われている。
台湾の小学校ではこの結果を受け、学校の外での授業を増やしたところ、子供の視力が改善したそうである。
うちの子は2019年生まれ、生まれてすぐにコロナ過となった。外出も極力避けていたし、保育園も外より園の中で遊ぶことが多かった。誰を責めるわけにもいかないが、コロナ過でなければ、もしかしたら、と思うこともある。
近視は遺伝する、乱視は遺伝しない
近視は遺伝との相関関係が強く、乱視は遺伝との相関関係は薄いそうである。
暗いところでものを見るのは眼に悪くない(状況次第)
暗いところでものを見るのは眼に悪いと言うが、正確には「ものを眼の近くで見るのは眼に悪い(近視になる)」である。暗いところでものを見ても、近づいてみなければ眼に悪くはない。ただ、暗いところでものを見ると、見えにくいので、どうしても、近づいてみてしまう。なので眼に悪いのである。